PIXIVデイリーランカーになる為には、「線画は後回しにして塗りの【ライティング】を習得するのが手っ取り早い」という仮説をたてました。
塗りが苦手という事もあり、正面から向き合うのは避けていましたが、そうもいっていられないので、きちんと取り組もうと思います。
配布データの凄さ
「PSDデータ付属なんて、この種の技術本では定番じゃない?」と思う方も多いと思います。本書のデータは「レイヤーがパーツ別」「パーツ名称入力済」と読者を意識したつくりになっているのです。
実例を見せたほうが早いので紹介します。
参考:某技術書のPSDレイヤーと「キャラ塗り上達術」のレイヤー構成
・・・どっちが「キャラ塗り上達術」のデータなのか想像つきますよね?
「レイヤー〇〇」という名前が連発するのはリアルではあるのですが、技術書でこの作りは勘弁してほしいです。本当にただ「付けているだけ」でした・・・。
ブラシデータ・カラーセット
参照:公式紹介ページより
ブラシの設定は本書に限らず、紹介されている本は多いです。(無いのもありますが・・・)
各色のRGB値も「スポイト」ツールで一色一色調べればわかります。
・・・わかるのですが、非常に面倒で心が折れます。
ブラシツール・カラーセットがついてくるだけでここまで学習が楽になるのかと感動しました。
手順解説についても、本当に詳細に描かれているので、本文とPSDデータを比較しながら一つ一つ進めていけば
誰でも、プロの塗りを再現する事が可能です。
長所で「誰でもプロの塗りを再現できる」といいました。
しかし残念ながら
塗りの再現 ≠ 塗り技術の習得
ではありません。
何故なら、多くの手順において
「何故」その色を?
「何故」その場所に?
「何故」そのブラシ・レイヤーで?
と理由が解説されていないのです。(一部の作家は解説も入れてくれていますが、無いのがほとんどです)
ヒントと「答え」はもらえるのですが、方程式・解説は無い問題集といった感じですね。
レイヤー統合されていないPSDデータとにらめっこして一つ一つ自分で解析していく事が必要なようです。
10人という多人数を収録する都合上、仕方なかったのでしょうが、次の機会があった際には是非とも3人以下に絞り込んだ完全版を発売して欲しいものです。