書評

エッセンシャルすると消えてしまう存在

「エッセンシャル思考」という本を読みましたので、備忘録も兼ねて感想を語りたいと思います。

簡単に言いますと「人生のミニマリスト」を追求しようという話でした。

 

【書籍】エッセンシャル思考

 

 

 

「99%の無駄を捨て、1%に集中する方法!」と帯にでかでかと書いてあります。

本書より
エッセンシャル思考はより多くの事をやりとげる技術ではない。正しい事をやりとげる技術
自分で(人生の)優先順位を決めなければ、他人の言いなりになってしまう。

いつも思うのですが、外国書籍は話が抽象的でわかりにくいですね。
具体例を挙げてみます。

非エッセンシャル思考(著者が望ましくないと考える行動)
・家族と遊びに行く予定がある休日に、上司から急な仕事を頼まれたので、仕事を優先した。
・忙しい日々が続くので、睡眠時間を削って仕事をこなした。

 

エッセンシャル思考(著者が推奨する行動)
・家族との時間を優先し、大きなチャンスの仕事を断った。
・睡眠時間1時間を減らす事は数時間分の生産性(効率)を捨てるので、絶対に毎日8時間寝る。

はい、「無茶言うな」という内容ですね。

本書に掲載されている図

右図が「エッセンシャル思考」のエネルギーの使い方です。
「あれもこれも」となんでも手を出し、中途半端な行為をする事(左図)を「非エッセンシャル思考」として否定しています。
言い換えると、「人生において大事な事のみ」に取り組む、エネルギーを注ぐべきという考え方です。

本書より
エッセンシャル思考を身につけるには選ぶという行為に自覚的でなければいけない。

得るものが少ない、自分の人生に何もメリットがない仕事や物事に「NO」を言う事が大事・・・そんな感じの事が多々書かれています。
村社会であり、同調圧力の強い日本では厳しい思想ですね。

99%の無駄を捨てるという事は誇大コピーな面を考慮してもやりすぎ・困難と思います。
ただ、今まで部屋の片づけは何度もした事があっても、「思考の片づけ」「日常行動の片づけ」をした事はないのではないでしょうか?本書を一読して、そのような思考(選択肢)があるという事を理解しておく事は少なからず役に立つと思います。

 

エッセンシャル思考 実践例

本書内及び読者において紹介された実践例を挙げてみます。

仕事

・休日出勤、残業を辞める
・仕事をふられた時、即答せずに一考してから返答する

受験

・司法試験に合格するため、全ての友人と関係を断つ
・大学受験に合格するため、スマホをガラケーに変更

・「今、これを持っていないとしたら定価で買う」・・と思えない物は捨てる

 

私個人の場合

「エッセンシャルするぞ!」と意気込んで取り組んでるわけではないですが、日々の行動で効率化を考えて意識してる点を挙げたいと思います。

【買い物】
・ジャンプ等のメジャー系漫画は買わない
⇒漫画喫茶で読む
・フィギアには手を出さない。写真集めるだけで我慢する。
⇒とても素晴らしい製品とは思います。
ただ、以前にも述べたオタク活動のコストで私が最重要視するのは「金」「空間」ではなく「時間」なのです。今は諦めるのが最善と考えました。

【ゲーム】
・ソシャゲは自分の二次創作欲に貢献しないもの、時間拘束が強いものは辞める
⇒艦これとアズールレーンだけ継続中
パズドラ、シャドウバース、アイドルマスターは辞め、FGOは未プレイです。
・・・まあ、『ソシャゲなんて無駄の塊』と言われても否定は難しいですね。
・コンシューマでオンライン要素が濃いもの(FPS、MMORPG)に手を出さない。
⇒FF14だけは断ち切れなくて、ネカフェでちょくちょくやってます。
辞めたほうがいいとは思っているのですけどね。

【食事】
・外食しない。
⇒外食そのものを悪とは思っていません。
しかし、現在の居住地(東京)で味と量に満足しようと思ったら1000円以上必要です。
ランチタイムや休日はどこも行列で時間効率も良くない事もあり
、コストパフォーマンスは悪いと思っています。遊びに出かけた時を除く、日常生活では控えるべきと判断しました。
・本と生鮮食品以外は全部Amazonで買う
⇒店頭に買い物に行っても、とくに新しい発見やメリットが感じられないからですね。

【イベント】
各種イベントの「参加」だけは積極的に行う。
⇒「物」を買う事は慎重になっていますが、「行動」は積極的に買っています。

趣味行動というのは生きる楽しみでもありますが、このようなミニマリスト思考とは両立がむずかしいですね。突き詰め過ぎると自分の存在意義自体が無くなりかねません。

 

カグラ
カグラ
「行動」のミニマリストも程々が一番ですね