資産運用

私は詐欺師なのか検証してみた

ちょっとYoutubeの動画で
ぼったくり投資詐欺を見分ける方法について警告されている動画がありました。
その際に述べられた詐欺商品の常套句
 ・誰でもできます。
 ・楽に稼げます
 ・再現性があります。
 ・(自分達だけでやらない理由を言わない)

 

この言葉を顧みて、私がインデックス投資を人に勧めていいのか振り返りたいと思います。

 

検証1 誰でも出来ます

 

 なんだかんだ言っても、「投資にお金を回せるような余裕」がなければできません。幸いにも私は年収200万ではありません。独身であることもあり、お金には余裕があるほうです。そのような身から偉そうな事は言えません。
でも、何もしなければ「生活で手一杯」から『生活すらできない」まで堕ちていく事になります。投資である必要はありませんが、貯金以上の対策が必要です。

 

 

 ・・・と正論言っても耳貸してくれる人は少ないでしょうね。
 「働いていれば何とかなる」「自分は大丈夫」「1億総中流」
 いまはまだ大丈夫ですが、いつ崩れてもおかしくない瀬戸際の状況です。
 個人的にはオリンピックの2020年が日本経済の最後の花火のような気がしています。

 

検証2 楽に稼げます

 

 証券口座開設、設定操作、銘柄選び等の初期操作はなかなか面倒ですが、終わってしまえば完全自動です。「ほったらかし投資」と呼ばれるのは伊達ではありません。

ここまで楽な投資は他にないでしょう。

 

でも、何故失敗する人が多いか?

 

それは
 「結果がでるまでがあまりにも長い」
 「暴落時の損失で狼狽してしまい、景気回復が信じられず狼狽売りしてしまう」
そのような問題点があるからです。
 投資の事を忘れる気絶投資ならばクリアーできるのですが、そうでない場合、中途半端に経済の知識を身に着けてしまう事が仇となります。「○○○の銘柄が暴騰した」「リセッション目前だ」等の話の意味が理解できてしまい自分の方向性を見失いがちです。
 ハード(実際の活動・操作)は楽、ソフト(精神面・忍耐)では困難と言えるかもしれません。

 

検証3 再現性があります

 

 ないですね・・・・少なくとも数年レベルでは。

 米国株100年史を見えば右肩上がりなのですが、15年程度見てもらわないと、平均値に収束しません。

「一時的に元本割れのリスクがある」

その事を強く胸に刻むかもしくは完全放置してくれる人でなければ再現する事は不可能です。

「10年後には確実に儲けますよ!!」・・・自分で言ってて中々に白々しいですね。
 少なくとも、口頭ではその良さを説明しきる事はできません。

 

検証4 何故自分だけでやらないのか?

 

 かっこつけた言い方すると、「プラスサムゲーム」だからです。
参加者皆が「適切にルールを守って投資した場合」、利益を享受できます。

 

 ゲーム脳で説明すると
  個別株投資・FX(ゼロサムゲーム)
   成績順で獲得報酬が変わるランキング戦 限られたリソースの奪い合い
  インデックス投資(プラスサムゲーム)
参加者全員オートプレイで同じ報酬をもらえるレイドバトル
 そんな感じでしょうか?
流石にビルゲイツ級が何人も参加すると市場が荒れそうですが、そうでなければ誤差レベルですらない影響しかありません。

 

まとめますと私に欠けているのは

 


・多くの人がインデックス投資を4年以下で脱落する事実をよく認識する
・5年以上経過しないと複利の力が働かないので、元本割れが多い事を常々警告する
・気絶投資してもらえるような余剰資金から始める事を推奨
・「絶対に元本割れは許容できない」という追い込まれた状況の人に勧めてはいけない
・私自身、インデックスは2年目であり、5年越えも暴落経験も無し。
成功体験を紹介できない

 

 

 リーマンショックを乗り越え、一財産を築いた偉大な先輩方は口々に
  「余剰資金で投資しろ」
  「暴落時のリスク許容度は自分が思っているほど高くない」
 と、声を合わせます。

 

 好景気最終局面と言われている今はなおのこと、投資への参加は慎重にするべきであり安易に勧めるべきではなさそうですね。
結局、私に出来る事
 私がやるべき事は「こういう事を目指して活動しています。良かったら一緒にやってみませんか?」と選択肢を提示する事だけのようです。

具体的に「○○○というインデックスファンドは儲かりますよ!是非買ってください」というのは越えてはいけないラインに踏み込んだ挙動ですね。

 

5年間放置してさえくれれば誰でもできるのに・・・というジレンマはありますが、やはり投資はリスクがあります。
手招きするのは良いですが、背中を押すのはやりすぎかもしれません。

 

カグラ
カグラ
難しい局面ですからね。チャンス目前でもあるのですが。