創作

努力を妄信した場合の罠【上達法の考え方】

私が絵描きなので、どうしても創作は絵の話だけになりますが、できれば
他の創作畑の方にも聞いていただきたい『上達法』の話です。

皆さん、自分の創作の『練習法・上達法』を確立していますか?
していると自信持っている方はこれ以降読まずにブラウザバックして下さい。
やっかみとかではなく、ただ『ノイズ』となると思われる為です。

 

はい、では絵について語りたいと思います。
「絵の上達法」とくにサブカルチャー系の上達法はネット上に無数に存在します。

 

・模写が一番
・脳の右側で絵を描くから右脳を鍛えるべき
・ポーズマニアックスを毎日やる
・デッサンこそ王道
・「○○○」という本がいいよ。
・トレースだけでも効果ある
・クロッキーやれば人体の形把握出来るよ

 

 

 

 

・・・で、最終的には「とにかく描くしかない」という投げやりな結論に落ち着きます。

私も今まで、上記のものを一通り試しました。
どれもすぐに挫折しました。辛抱強く継続していれば効果あるのもあったのかもしれませんが
とても信じられませんでした。

本当に最近になってようやく「絵を練習する」という事の意味を掴めてきたところです。
その手法をとくに秘密にするつもりもありませんし、雑談代わりに話す事もあると思いますが布教目的で記事としてはまとめません。
なぜなら、私自身まだ試行錯誤の段階であり、何より「上達法」を知ろうとする前に
考えていただきたい事があるからです。

 

 

なんちゃって努力が大好きな日本人の沼

唐突ですが、以下の描写をどう思いますか?

出典:はじめの一歩

 

出典:ダイヤのエース

 

感動的ですね。夢がありますね。
日本人が大好きな描写です。

でもその感動は一旦ゴミ箱に捨てて下さい。
そして冷えた頭で考えてください。

 

『努力』って何?

 

「苦しく地味な作業を黙々と継続してこなす」

そんなイメージを持ったのはないでしょうか?
スポーツにおいては半分以上正解です。
しかし、私達の目的は肉体活動ではなく、思考活動です。

肉体を苛め続けても頭は良くなりませんし、技術も向上しません。

 

では何をすればいいのか?という回答としては
「何を目的として練習するのか?」をまず考えて下さい。

なんか有名な人が「模写がいいよ」と言っていたので
無思考で継続していたら、いつのまにかあらゆる絵が上達していた
・・・という夢物語は残念ながら「ほとんど」ありません。
(厄介な事に無茶苦茶な練習法でめきめき上達する人もいるにはいるんですよね・・・・)

絵において上達法以前の「思考」に言及した情報は、このネット社会においても
非常に少ないです。
私が見た中で良いと思ったものを紹介したいと思います。

 

【書籍】

「絵はすぐに上手くならない」
・巷で聖書となっている「やさしい人物画」は本当に万人向けなのか
・結局、デッサンは役に立つのか、立たないのか
・模写、デッサン、クロッキー、スクラップ 各練習法にはどのような意図があるのか
そういう、絵の練習法の「目的」を解説した唯一といっていい本です。

【動画】

「確実に絵が上手くなる方法【独学でプロに】」

https://www.youtube.com/watch?v=m7Ecp5GKI54&t=17s
とあるネットサロンで知った方です。実際、すごい上手い方です。
「何を目的として絵を練習するのか」という事の重要性を説明してくれます。
動画形式で見やすいですので、ネットで拾った練習法を鵜呑みにして活動する前に
視聴お願いします。

最後に、私の座右の銘と言いますか、人生において一番感銘を受けた言葉を
紹介します。


ダルビッシュ選手の言葉

林修先生による補足

 

この2枚は壁に貼ってます。

カグラ
カグラ
日本人はこの罠に陥りやすいです。気を付けてください。