2020年
この年が私の投資人生において最初の、そして最大の山場になると思っています。
高確率で不景気と暴落がくること
暴落時、株価の復活を信じられず、狼狽売りしてしまうという先人の言葉
小確率ながら、バブル相場暴騰による強欲の発生
私がインデックス投資を始めた2018年より暴落は来る来ると言われつつも来ない状態が2年も経過しましたが、流石に来年は覚悟を決めたほうが良さそうです。
2020年暴落を予測する不安材料
当たり前ですが、「基準値を突破したら100%暴落する」
そんな指標はありません。あったら、全投資家が逆張りしています。
まず最初に具体的な数値を紹介します。
対象指数 | キーポイント | 対象月 | タイミング実績 | リセッション推測月 |
米ISM製造景況指数 | 指数が50を下回る | 2019年8月 | 7か月~11か月後 | 2020年3月~7月 |
米ミシガン大学消費者信頼感 | 指数ピーク | 2019年5月 | 10か月~11か月後 | 2020年3月~4月 |
逆イールドカーブ | 解消 | 2019年10月 | 2か月~7か月後 | 2019年12月~2020年5月 |
※タイミング実績はITバブルとリーマンショックを参照しています。
ISM製造景況指数
全米供給管理協会(ISM)が公表しているアメリカの製造業の景況感を示す指数のことをいいます。300を超える製造業企業に対して「新規受注、生産、雇用、入荷状況、在庫」といった項目に関するアンケートを実施して、回答結果から指数を算出しています。最新の状況を表し、しかも精度が高いとして信頼度も高いものになっています。一般に、数値が50を上回ると景気拡大、50を下回ると景気後退と判断されます。
参照元:Investing SMBC日興証券
米国の製造業者が実感している景況感を数字にしたものですね。
米ミシガン消費者信頼感
参照元: Investing
ミシガン大学が実施する、消費者マインドに関するアンケート結果を集計した景気関連の経済指標です。米国の消費者が感じる景況感を数字にしたものですね。
逆イールドカーブ
参照元:FRED
最も有名な指標です。米国債の10年債利回りと2年債利回りの金利差が逆転した時に現れる指標です。本来金利が高いはずの10年債が多数買われて、2年債の金利を下回った状態と「逆イールド」と呼称します。
要は債券投資家の市場心理を示したものにすぎないのですが、過去の暴落前には「必ず」出現した現象です。
よく混同されますが
〇 暴落前には必ず逆イールドが発生している
× 逆イールドが発生すると必ず暴落する
となっています。
積み立て投資を継続すべき好材料
逆にそんな状況でも、積み立て&ホールドを続けなければいけない理由は下記の通りです。
「敗者のゲーム」が示す、相場にとどまる事の重要性
米国株式市場を代表するS&P500指数の1980~2008年の28年間におけるリターンは
、年平均11.1%という素晴らしいものであるが、そのうちベスト10日間を逃すと、
リターンが8.6%まで下がってしまう。
さらに、最も上昇した30日間を逃すと、リターンは11.1%→5.5%に半減してしまう。参照元: 書籍「敗者のゲーム」より抜粋
有名な書籍「敗者のゲーム」で紹介されたデータです。
市場に1日も逃さずにとどまり続ける事の重要性を指摘しています。
・・・逆に「ワースト10日間」などのデータもありそうではありますが、平均値を取りに行くことがインデックス投資の真髄である以上、素人考えで方針を曲げないほうが良さそうです。
逆イールドカーブが機能しなかった相場
1989年1月から9月にかけて逆イールドが示現しながら、その後、株価の本格的な下落局面は実現しなかった
1994年終盤に両者の金利差が急激に縮小した局面があったが、その後の株価はむしろ加速度的に上昇した。
参照元: マネー現代
逆イールドが発生しても大規模な暴落が起きず、「好景気の延命」に成功した珍しいパターンです。
1995年のパターンは景気先行指数が下がり始めたタイミングで景気後退を防ぐ為にFRBが「予防的な利下げ」をしました。
2019年11月現在の市場はこのパターンと同一でないかというのが、強気派の意見です。
・・・このパターンの場合、好景気が5年延長しますが、そのかわりITバブル崩壊が飛んでくるのですよね。喜んでいいのかわかりかねるところです。
自分が腑に落ちる投資計画を遵守しましょう
私個人の感情なのですが
市場に恵まれず、金融資産が5~10年半減する
株価上昇の機会損失により、夢実現の可能性を失う
どちらが悔しいか?と自問自答した場合、それは圧倒的に後者でした。
米国株暗黒期の3回目を引いてしまい、永遠に元本割れする可能性も決して低くはありません。でもそれは完全に時代に恵まれなった「運」によるものです。
挑戦し、ベストを尽くした後の結果ならばどんな結果でも納得できると思いました。
・・・でも正直な所、人に投資を勧めて良い状況ではありません。
年金2000万問題を皮切りに、ネット上限定ではありますが投資の話をする機会が増えています。(リアルでは本当に誰も投資しないし、消費税増税に対する節約もしていませんね)
初心者の方には
「つみたてNISAだけは全力でやるべき!それ以上は2020年終わりまで待ったほうがいいよ・・・」
と答えています。
投資は自己責任が原則ですが、2020年市場への参加は本当に慎重になることをオススメします。